実際の体験談を紹介します。
長長時間椅子に座った後や何かスポーツの後に、腰をさすって「痛いな~」って思う事はあると思います。特に介護職は身体介助が多いので、支援側の負担はとても大きくなります。その他のサービス業も。
痛めた方や予防の為にベルト(コルセット)を巻いて仕事をしていると思います。
当時は、介護職員でした。身長も高い方なので患者を抱え上げてしまったり、また中腰の動きはとても辛かったです。介護技術も未熟だったので、力で行う瞬間も多かったです。基本的な動きの中で、『ベットを高くしてから』とありますが、時間に追われる中でそのタイムロスはあとに響いてくるので、上げる事は少なかったのです。周囲のスタッフも上げているところはほとんど見ていません。
でも、自分を守る為に面倒でも絶対に上げるべきなのです!!
基本的な予防は、ベルト(コルセット)の使用、腹筋・背筋をバランスよく鍛える事。さらにインナーマッスルを鍛える事が重要です!!インナーマッスルは、深層筋とも呼ばれています。鍛える事によって姿勢を良くし、太りにくい身体にします。さらに、身体の中の臓器を守る事が出来るのです。リハビリでも重要とされています。
補助は下手くそでも、おじいちゃん、おばあちゃんには好青年に見えたらしく良くはして貰えました。きっと錯覚よ(笑)
腰が限界を迎えてくると、じんじんと熱を持って来てしこりが出来てきたような痛みが発症してきます。
そして迎えた瞬間は、診察室にある様な高さを変える事できないベッドで全介助をしている瞬間。まさしくケンシロウに秘孔を突かれたの如く、「ピキッ、ピプー」ってなりました。
ほぼ動けず、ギリギリ生まれたての小鹿の動きが出来るくらいでした。
中腰歩行で早退。車への乗り降りも地獄の苦しみでした。座っていても腰への負担は感じました。
そして、整形外科に入院となりました。当時の手術の選択肢についてはほとんど覚えていませんが選択肢はあったようです。
- ブロック注射←今回行った手術
- 点滴による痛みの緩和(日帰りもある様です)
- ヘルニアの摘出手術(失敗すると歩き方に影響すると・・・)
ブロック注射は、イメージという機械を使用して行います。
イメージとは、透視画像を観ながら患部に薬を注入する際に使用する大型機械です。レントゲン動画のようなものがミニターに映し出されます。放射線が発生するので医師はプロテクターを着用します。
局所麻酔で、完全な意識下で行いました。
探り方は、細い柔軟性のある針で疑いのある神経をアラレちゃんみたいにツンツンしてくるのです。
我慢しようと思っていたけど、反射的に声が出る。どこもかしこも痛い!!
もう少し補足すると、椎間板の中の髄核が飛び出して、脊椎の周りの神経に当たって痛みと痺れとが引き起こされます。ブロック注射は、飛び出した髄核と神経の間に薬を入れて触れるのを防ぎ痛みを緩和するのです。その為、触れているより痛い所を探るのです。
傷口は小さく大きめの絆創膏を貼って終了です。
確か1泊で退院でしたが、3日間は起き上がると気持ち悪く寝たきりでした。でも、それ以降は普段通りの活動が出来るまでになりました。ピークの時は、洗面台で頭を洗うのは無理なくらいだったので。
最近は、コロナ過でテレワークが増加し椅子に座っている時間も増えており、腰への負担も甚大です。海外では、スタンディングデスクが多いようです。自動で昇降し使用者に合わせる事ができるデスクもある様です。腰は、人間活動する上で要です。守る事が最重要です。